岩屋毅外相は早期に中国を訪れ、王毅共産党政治局員兼外相と会談する方向で調整に入った。就任後初の訪中で、最速で年内を想定している。複数の日本政府関係者が24日、明らかにした。
外相訪中が実現すれば2023年4月の林芳正氏以来となる。両外相は会談で、対立点はあっても経済や人的交流など互いの利益が合致する分野で協力する「戦略的互恵関係」を推進し、「建設的かつ安定的な関係」の構築を目指す立場を確認する見通しだ。
岩屋氏は、日本産水産物の輸入再開に向けた9月の日中合意を速やかに履行するよう改めて要請。東・南シナ海での覇権主義的な行動に懸念を伝えるとみられる。
石破茂首相はペルーで15日に中国の習近平国家主席と会談した際、首脳レベルを含む相互往来に取り組む方針で一致。岩屋氏も早期訪中に意欲を示している。
JIJI Press