在日米軍再編に伴う米軍空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)の移転先候補地となっている鹿児島県・馬毛島(西之表市)について、政府が約160億円で買収することで地権者と合意したことが29日分かった。防衛省は取得手続き終了後、直ちに施設整備に着手する。
日米両政府は2011年、米軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊を岩国基地(山口県)に移駐することが決まったのを踏まえ、FCLPの場所も硫黄島(東京都)から馬毛島に移すことで合意。これを受け、防衛省が同島の大半を所有する開発会社「タストン・エアポート」(東京都世田谷区)と交渉に入った。
政府と同社は今年1月、買収額を約160億円とすることでいったん大筋合意したが、同社社長が交代した影響で価格交渉が長引いていた。
JIJI Press