
カルドン・アズハリ
東京:日本のムスリムコミュニティは今年、イフタール、サホール、タラーウィーフ、キアム・アル・ライルの全ての行事や集会が中止またはモスクのスタッフや住んでいる家族に制限され、いつもとは違うラマダンを迎えている。
「感染症COVID-19の感染者数が日本で1万人を超え、様々な団体の50以上のムスリムの代表者や、個人イスラム学者や科学者が、オンライン・プラットフォームZoomを使って集まり、ウイルス関連の問題について、イスラムの視点や科学的背景から議論し、分析している」と、グループの声明は述べた。
参加者の大部分の要望の意見に基づき、同声明は日本にある全てのモスク、ムサッラー、ムスリム団体に対し、あらゆる人をウイルス拡散から守るために、イフタールやタラーウィーフの礼拝など、モスクでの大規模な集会を避けるよう求める日本当局の要請に協力するよう求めている。
同声明は「自分の手で自らを破滅に陥れてはならない」というクルアーン雌牛章第195節を引用している。
声明は日本のムスリムの信仰者に対し、一般人については、モスクに人が集まるタラーウィーフを避けるため、「COVID-19の状況が改善するまで、イフタールは自宅で過ごし、自宅でタラーウィーフのお祈りを行う」ことも求めている。ただし、イマームやムアーディンやスタッフなど、モスクに常駐する人については、お祈りを行うことができる。
同グループはイマームやその他の職責を担う個人に対し、ラマダン中はムスリムのために「オンライン教室」を開くよう促した。
このグループには、日本ムスリム協会、イスラミックセンタージャパン、北海道イスラミックソサイエティー、大阪イスラーミックセンター、京都セントラルマスジド、日本ムスリム学生協会、東京大学イスラム文化協会、そして、日本のアラブコミュニティと全国30以上のその他のマスジドやイスラム団体が含まれる。
東京のアラブやムスリムの複数の情報筋はアラブニュース日本版に対し、熱心なムスリムが個人的な取り組みとして通常ラマダンに開催している集会も、イフタールは東京やその他の日本の地域の様々なレストランで行われるため、中止になっている。
日本政府は4月23日水曜日、2週間以上前に緊急事態宣言が発出されて以降、多くの人が外出を避けた一方で、人々の間の接触が、政府の求める最低限の人の移動の目標値として設定されている80%にまで減少したかどうかについてはまだ確認できないと述べた。
安倍晋三首相は、感染拡大前の数日間と比較すると、都市部の人出は平日で60%以上、週末で70%以上減少したと語った。
目標は人との接触を80%まで削減し、誰もが外出する前に2度考え、80%の削減目標に到達できるよう協力し、社会的距離を増やす努力が求められると、彼は語った。
日本当局の複数の情報筋は、パンオリエントニュースに対し、首相や東京都が毎年開催しているイフタールのイベントは、現時点では計画されていないと語った。イスラム団体の代表やイスラム教の各国大使館の代表者らが通常は招待される。
東京のムスリムの複数の外交筋も、イフタール開催の計画はないと語り、東京マスジドやラマダンの活動を中止する声明を発表した。
同グループは、5月5日の週にオンラインで再度会議を開き、状況の展開について議論する予定だと語った。これは日本の緊急事態宣言の期限が切れる日だが、政府は延長するかどうか、状況を見極めることになるだろう。