
石破茂首相の所信表明演説に対する各党代表質問が2日午後、衆院本会議で始まった。10月の衆院選で与党過半数割れとなってから初めての国会論戦。立憲民主党の野田佳彦代表は自民党派閥の裏金事件を踏まえ、企業・団体献金の禁止に後ろ向きな自民の姿勢を追及する考えだ。
野田氏は政治改革に関し、首相が所信表明演説で企業・団体献金の禁止に言及しなかったことを問題視。使途公開が不要な政策活動費についても、自民が廃止をうたいながら、外交上の秘密などに関わる支出では使途を非公開とする余地を残している点をただす構えだ。
裏金事件を巡っては、旧安倍派の参院議員27人が政治倫理審査会への出席を希望している。野田氏は衆院政倫審にも同様に関係議員を出席させるよう首相に求めるとみられる。
野田氏は石破政権で初となる総合経済対策に関し、国民民主党が主張する「年収103万円の壁」見直しだけでなく、年収が130万円を超えると扶養から外れて社会保険料負担が生じる「130万円の壁」対策にも取り組むべきだと主張。能登半島地震の被災地支援も取り上げる意向だ。
野田氏に続き、自民の福田達夫幹事長代行、立民の石川香織衆院議員、国民民主の浅野哲衆院議員が質問する。
時事通信