札幌:日本の偉大なサッカー選手として知られる小野伸二氏が3日、44歳で引退し、同国の選手として初めて欧州クラブのトロフィーを獲得したキャリアに終止符を打った。
小野氏はフェイエノールトの一員として、2002年にUEFAカップ決勝でボルシア・ドルトムントを破り、同クラブで輝かしい4年間を過ごした。
攻撃的ミッドフィールダーとして、1990年代後半から2000年代前半にかけて、中田英寿や三浦知良とともに欧州クラブへの移籍を果たした、日本人選手の草分け的存在だった。
「天才」の異名を持つ小野氏は、18歳で国際戦デビューを飾り、その2か月後に開催された1998年のフランスW杯でも日本代表としてプレーした。
A代表としては56試合に選出、6得点を記録し、ワールドカップには3度の出場を果たした。
2002年にはアジア年間最優秀選手賞を受賞し、ドイツやオーストラリアのクラブでもプレー。2013年には、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズでAリーグ・プレミアシップも勝ち取った。
また、浦和レッズではJリーグとアジアチャンピオンズリーグを、日本代表では2000年のアジアカップを制した。
Jリーグの今季最終日となる3日の浦和戦は2-0で敗戦を喫し、北海道コンサドーレ札幌の選手として最後の試合を締めくくった。
過去に日本代表で共にプレーした選手の中には、40歳代に入っても現役を続行している選手が数人おり、「キング・カズ」と呼ばれる56歳のストライカー三浦氏などは現在も選手としてプレーを続けている。
AFP