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在宅生活、進む断捨離=粗大ごみ増加、フリマ出品も―専門家「人生見直しに」

東京、平日午後3時頃にメルカリ市場で販売される商品の出量は約30%増加しました。(AFP)
東京、平日午後3時頃にメルカリ市場で販売される商品の出量は約30%増加しました。(AFP)
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23 Apr 2020 09:04:00 GMT9
23 Apr 2020 09:04:00 GMT9

「生活の変化が人生の転機に」。新型コロナウイルスの緊急事態宣言により自宅で過ごす時間が増え、身の回りを整理する「断捨離」を進める動きが出ている。専門家は「自身の在り方を見直す機会になっている」と指摘する。

 東京都世田谷区では、緊急事態宣言以降に粗大ごみ回収の申込件数が増加。通常7~10日以内の回収が3週間待ちになっている。

 入社直後の自宅待機で社会人生活の出ばなをくじかれた同区の女性会社員(22)は、この間に普段整理しない本や文房具を処分したという。「コロナでやる気がそがれたが、すっきりした部屋でモチベーションを保てている」とすがすがしく話した。

 3月まで宮城県内の高校教諭だった50代男性は、新型コロナの感染が広がる現在を「価値観の転換点」と捉える。「生活コストを下げ、所有から自由になることが必要だ」と考え、住んでいたマンションを売却し、家財なども処分した。

 フリーマーケットアプリ大手メルカリによると、最近は押し入れに眠っていたような食器セットや絵画などの出品が多く、東京都では平日午後3時ごろの出品が約3割増えた。担当者は「普段見ない所まで整理したり、在宅勤務の息抜きに出品したりしているのではないか」と推測する。

 藤井靖・明星大准教授(心理学)は「まとまった時間の見通しが取れたことで、人生を立ち止まって考えるきっかけになっている。試験前にしがちな言い訳のための片付けとは違う」と分析。「自分にとっての新たな価値を見つけられるかもしれない。新しい取り組みとしてやってみてほしい」と勧めた。

時事通信社

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