
日本医師会の会長は、コロナウイルスのワクチンが開発されない限りオリンピックの開催は困難であり、COVID-19に有効なワクチンか薬品が速やかに開発されることを希望するとした。
「私の意見では、有効なワクチンが開発されない限りオリンピックの開催は難しい」と日本医師会の横倉義武会長は火曜日、東京で行われたビデオ記者会見で述べた。「できる限り速やかにワクチンや薬品が開発されることを望む」
日本と国際オリンピック委員会は、新型コロナウイルスの世界的流行を理由に2020年東京オリンピックを来年7月まで延期することで合意した。日本は1か月間の非常事態宣言下に置かれている。国内で感染が急速に広がるなか、病院には過大な負荷がかかっており医療崩壊が懸念されている。
横倉会長は、日本だけでなく世界中で感染症がコントロールされない限りオリンピックは開催できないという。ワクチンが開発されないままオリンピックを開催することに反対するかどうかには触れなかった。
「問題は、その時点(オリンピック開催が計画されているとき)での感染症の状況だ。日本でだけ感染症がコントロールされてもオリンピックの開催は難しく、世界中で流行が収束していなければならない」と横倉会長はいう。
臨床で利用できる安全かつ有効なワクチンの開発には、数年かそれ以上かかるかもしれないと専門家はいう。
厚生労働省の火曜日の発表によれば、日本の感染者数は、今年はじめに東京の近くで隔離されていたクルーズ船に乗船していた712人を除いて13,576人、死亡者数は389人だ。
AP