
東京:日本の新興企業アークエッジ・スペース社は金曜日、同社が台湾の宇宙機関のために製作を支援した観測衛星が、スーツケースより小さな宇宙船から世界最高品質の地球画像を捉えたと発表した。
小型光学観測衛星ONGLAISATは、12月に地球上空約400kmの軌道に投入された後、2.5mの解像度の画像を撮影したという。
ONGLAISATミッションを主導したアークエッジ社の福代 孝良最高経営責任者(CEO)は今週初め、メディアブリーフィングで「(このサイズの衛星が撮影したにもかかわらず)写真は航空写真のように鮮明だ」と語った。また、小型の「キューブサット」が捉えた画像としては、おそらく過去最高の解像度を誇っていると付け加えた。
アークエッジが公開したモノクロ画像は、先月末にONGLAISATが撮影したシアトル郊外やアルゼンチンのパタゴニアなどの土地、木々、建物を映し出している。
ONGLAISATは「onboard globe-looking and imaging satellite」の頭文字をとったもので、アークエッジ社と東京大学航空宇宙研究所が共同開発したデスクトップパソコンほどの大きさのキューブサットに台湾宇宙局の光学機器を搭載している。
ONGLAISATのミッションは3月上旬に終了するが、今回実証された光学技術は将来のリモートセンシング衛星ミッションに応用されるとTASAは水曜日の声明で述べた。
中国との緊張が高まる中、台湾は地球観測から通信まで幅広い分野で宇宙インフラの確保を急いでいる。2023年には自家製の気象衛星を打ち上げ、アマゾンと衛星インターネットサービス「Kuiper」の協議を進めている。
台湾の宇宙開発は、隣国であり米国の同盟国でもある日本の民間企業との関係も深めている。
TASAは昨年、小型ロケット「カイロス」の2回目の実験に失敗した際に衛星ペイロードを提供したスペースワンや、月探査会社のispaceなど、日本の宇宙新興企業との提携を発表した。
元TASA職員が設立した台湾の民間企業TiSpaceは、今年早々に北日本の民間発射台でロケット試験を行う予定だ。
ロイター