
オランダ】国際司法裁判所は月曜日、レバノンのナワフ・サラム新首相に代わり、岩澤祐治氏を新総裁に任命した。
岩澤氏は、2027年2月5日に任期満了を迎えるサラム氏の後任として、同裁判所を率いることになる。
岩澤氏は2018年6月から同裁判所のメンバーである。ICJに加わる前は、東京大学の国際法教授と国連人権委員会の委員長を務めていた。
しばしば「世界法廷」と呼ばれるICJは、ハーグの平和宮に置かれ、国家間の紛争を裁く。国連の最高裁判所である。
同じくハーグに本部を置く国際刑事裁判所と混同されることもあるが、国際刑事裁判所は、戦争犯罪や人道に対する罪の疑いを含む世界最悪の犯罪について個人を裁く。
ICJは現在、特に注目を集めるいくつかの事件を扱っている。
イスラエルがガザ攻撃でジェノサイド(大量虐殺)を犯していると主張する南アフリカが提訴した案件を審議している。
ICJはまた、モスクワの2022年の侵攻をめぐるウクライナとロシアの間の裁判を審議している。
そして、気候変動に関する各国の責任について、いわゆる勧告的意見を準備している。
大統領は15人の裁判官で構成される法廷を率いるが、ICJの判決を読み上げるだけでなく、法廷の名前でスピーチをしたり、世界的にこの機関を代表したりと、主に儀礼的な役割を果たしている。
しかし、裁判の審議において大統領の発言は他の裁判官と同じ重みを持つ。引き分けの場合は例外で、その場合は大統領が決定票を持つ。
AFP