
海上自衛隊の中東派遣で、交代する護衛艦「きりさめ」(乗組員約200人)が10日、佐世保基地(長崎県佐世保市)を出港した。日本船舶の安全確保に必要なシーレーン(海上交通路)の情報収集活動を行う。
防衛省によると、新型コロナウイルスによる集団感染を防止するため、出港後に艦内で乗組員からPCR検査の検体を採取。日本近海での2週間の訓練期間中に、感染者がいないことを確認した上で、オマーン湾やアラビア海北部などの活動海域に向かう。
河野太郎防衛相はこれまでの記者会見で、「PCR検査とともに、停留期間をきちんと取った上で、隊員の健康状態を確認することが、陰性を確認するのにベストな手段」としている。
中東では2月に横須賀基地(神奈川県横須賀市)を出港した護衛艦「たかなみ」が活動中。6月上旬に交代する。
JIJI Press