
東京:北朝鮮は、米韓が実施した「フリーダム・シールド(Freedom Shield)」軍事演習を、「計画的かつ挑発的な核戦争演習だ」と非難し、引き続き米国と韓国に対する攻撃的な姿勢を示している。
北朝鮮外務省傘下の軍縮・平和研究所は声明を発表し、この演習を「極めて危険で無謀な火遊びの一形態だ」と強く批判した。
研究所によると、「フリーダム・シールド 2025」は朝鮮半島情勢の不安定化が進む中、3月10日から20日まで実施されたという。
また、米国がB1-B爆撃機を朝鮮半島上空に飛ばし、原子力空母打撃群を展開したと非難。今年の演習は、陸・海・空・サイバー空間・宇宙のすべての領域で実施された初のケースであり、米国は第8軍、第7空軍、第7艦隊、第3海兵遠征軍、第1海兵師団を動員したと指摘した。
「見過ごせないのは、昨年7月に米韓が策定した『核作戦指針』に基づき、我々の核施設への『先制攻撃』を想定した戦争シナリオ『作戦計画2022』が、この合同軍事演習に正式に適用されたことだ」と研究所は報告している。
「交戦中の当事者が鋭く対立し、武力衝突が壊滅的な戦争へと拡大する導火線が至る所にある朝鮮半島で、侵略的な軍事演習を続けることは、地域を予測不可能かつ制御不能な状況へと追い込んでいる」と警告した。
北朝鮮は、米国とその「追従勢力」の行動が、軍備増強と兵器備蓄を余儀なくさせていると主張した。
「主権と安定を守る絶対的な価値は、敵対国の軍事的挑発を常に先制的に抑制できる極めて強力な戦争抑止力を備えることにある。真の防衛力とは、強力な攻撃能力を意味し、止めることのできない強大な攻撃力と圧倒的な打撃力を持つことこそが、戦争を防ぎ、いかなる脅威や威嚇も効果的に抑止・制御する最も確実な保証である」