
東京:北朝鮮は、アメリカが「宇宙の軍事化に狂ったように動いている」と主張し、米国が計画している「ゴールデンドーム」ミサイル防衛システムは、防衛のためではなく、「宇宙核戦争シナリオ」の一部であると述べている。
北朝鮮外務省傘下のアメリカ研究所は月曜日、米国のミサイル防衛計画について、「アメリカに敵対する核保有国の戦略的安全保障を脅かす威嚇的な極めて危険な取り組みである」とするメモを発表した。
このメモでは、同計画を「独善、傲慢、権力の乱用、そして暴政の極致」であると非難し、「全世界を核戦争勃発の悪夢に陥れたアメリカの犯罪的過去の本質を象徴する縮図である」と表現した。
「アメリカが追求する軍事戦略的目標は、『本土防衛』の名のもとに宇宙軍拡の覇権を正当化し、宇宙の軍事化を加速・完成させることで、軍事的優位を先制的に確保し、その力をもって敵国への軍事攻撃を自由に行うことにある」と主張している。
北朝鮮は、同計画により宇宙が核戦争の戦場へと変わると警告し、アメリカの無人宇宙船X-37Bを宇宙戦争の可能性を示すものとして言及。「X-37Bの出現は、人類にとって宇宙戦争の現実的な可能性を想起させる不快な兆候である」と述べている。
また、アメリカが韓国や日本に宇宙軍を設置し、三国が北朝鮮のミサイル発射を標的としたリアルタイムのミサイル情報共有システムを構築しているとも非難した。
「統合ミサイル防衛システムを構築するという米国の計画は、植民地支配国としての専制的で冷酷かつ利己的な本性から生まれた、きわめて危険な軍事的賭けであり、自国の利益を実現するために属国の安全を犠牲にすることさえもいとわないものだ」と非難している。
メモは、グローバルな安全保障環境が保証されるためには、「現在のみならず将来の挑戦までも確実に抑制できる、独自で強力な力によってのみ可能である」と強調している。