
東京:日本の徳仁天皇は水曜日、来週モンゴルを訪問する際に、モンゴルで過酷な状況下で収容されていた第二次世界大戦の日本人捕虜数千人を追悼すると述べた。
第二次世界大戦終結80周年を記念して、徳仁天皇は、硫黄島、沖縄、広島など、最も激しい戦闘や爆撃が行われた場所を訪問している。これは、祖父の昭和天皇の名の下に戦われた戦争の悲劇を償い、記憶に留めるための取り組みの一環だ。
「故郷から遠く離れた地で不本意ながら命を落とした日本人たちに敬意を表し、その苦難を思う」と、徳仁天皇は7月6日から13日までのモンゴル訪問に先立ち、記者会見で述べた。ハーバード大学出身の元外交官である皇后雅子殿下も同行する。
1945年の終戦直前に、ソ連は日本に宣戦布告し、約57万5000人の日本軍捕虜の大半をシベリアに連行した。しかし、そのうちの約1万2000人から1万4000人は、ソ連と日本と戦っていたモンゴルに連行された。
捕虜の大部分は、モンゴル政府の本部、国立大学、劇場の建設作業に強制労働を課され、これらの施設は現在も首都ウランバートルに保存されている。捕虜たちは過酷な環境と食料不足の中、労働を強要された。日本側の記録によると、約1,700人がモンゴルで死亡した。
「今年、戦争終結から80周年を迎えるにあたり、人々の痛みと悲しみを決して忘れてはならない」と徳仁天皇は述べた。「戦没者を忘れないこと、戦時中の過去への理解を深め、平和を愛する心を育むことが重要だと考えている」
徳仁天皇は、戦争の悲劇を若い世代に伝えることの重要性を繰り返し強調し、歴史の理解と平和への決意を促進する取り組みに貢献することを誓っている。
天皇のモンゴル訪問は、2007年に皇太子として、両国の外交関係樹立35周年を記念して訪問して以来、2度目となる。
AP