
安倍晋三首相は26日、欧州連合(EU)のミシェル大統領、フォンデアライエン欧州委員長とテレビ会議を行った。双方は新型コロナウイルス感染拡大の防止に向け、緊密に連携していくことで一致。世界保健機関(WHO)の新型コロナ対応の検証や改革の重要性についても確認した。
WHO検証をめぐっては、19日に行われたWHO年次総会で調査実施をテドロス事務局長に求める決議を採択。これを踏まえ、首相は「公平、独立かつ包括的な検証の実施が必要だ」と述べた。
EU首脳側は「感染拡大の検証は重要だ。WHOを含む国際機関による感染症への対応能力の強化が必要だ」と応じた。
双方は、EUも参加メンバーで、米国が6月末の開催を目指す先進7カ国首脳会議(G7サミット)の成功に向けた協力で一致。首相は治療薬などの特許を一元管理する「特許権プール」の設立をG7で提案すると伝達した。会議はEU側の呼び掛けで行われた。
一方、竹本直一科学技術担当相もEUのガブリエル委員とテレビ会議を行った。
時事通信社