
東京:日本の気象庁は金曜日、鹿児島県南部に大雨特別警報を発令し、「人命が危険にさらされている」と警告した。
この大雨は、日本の多くの地域で猛暑が続き、今週は41.8度という全国的な記録的な気温が更新されたのちのことである。
テレビの映像では、茶色で流れの速い水が堤防から溢れ、鹿児島の家屋に浸水している様子が映し出された。
鹿児島県と隣接する宮崎県では、約53万人が避難するか別の手段をとるよう求められたと、消防防災庁は発表した。
気象庁の担当者は記者会見で、鹿児島県は「これまでに経験したことのないような大雨に見舞われている」と語った。
「人命が危険にさらされている。沢や崖から少しでも離れた建物や、浸水しにくい建物へ移動するなど、身の安全を確保してください」と述べ、被災地ではすでに危険な状況が存在している可能性があると指摘した。
気象庁の担当者はまた、自治体からの指示を待たずに避難するよう住民に呼びかけた。
同じ記者会見で国土交通省の職員も、河川が堤防を決壊する危険性について警告した。
鹿児島県霧島市は、気象庁の5段階評価で最も高い特別警報を受け、住民に避難や代替措置をとるよう伝えた。
「川が増水し、氾濫の危険性がある、あるいはすでに堤防を越えて氾濫が起きている可能性がある」と霧島市はホームページで述べた。
鹿児島県姶良市では土砂崩れが発生し、倒壊した家屋から2人が救出された。
この家の住人と思われる30代の女性が行方不明になっている。
公共放送のNHKは、無名の地元関係者の話を引用して、この地域には他にも数軒の家屋が倒壊しているとの報告があると報じ、政府の林芳正官房長官は、多くの浸水被害が報告されていると述べた。
共同通信によると、鹿児島のある地域では午前4時40分(日本時間木曜日1940日)までの24時間に490ミリ(19インチ)以上の雨が降り、記録的な大雨となった。
鹿児島空港の国内線は欠航した。
AFP