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日本の大学が史上初の忍者学位を授与

三橋源一さんのご厚意により、2020年6月26日に受け取ったこの日付のない資料写真は、三重県の伊賀で忍者の訓練をしている様子だ。三橋源一さんは日本の大学で、これまでに初めて忍者学の修士課程を修了した学生となった。(AFP写真/三橋源一さんのご厚意)
三橋源一さんのご厚意により、2020年6月26日に受け取ったこの日付のない資料写真は、三重県の伊賀で忍者の訓練をしている様子だ。三橋源一さんは日本の大学で、これまでに初めて忍者学の修士課程を修了した学生となった。(AFP写真/三橋源一さんのご厚意)
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27 Jun 2020 10:06:32 GMT9
27 Jun 2020 10:06:32 GMT9

東京:三橋源一さんが2年間かけて自らの武術を磨き、封建的な武術組織の詳細なしきたりを身につけた後、日本に初めて忍者学の卒業生が誕生した。

45歳の三橋さんは、日本の中部地方にある三重大学で修士課程を修了した。この三重大学のある地域は、忍者の里とされてきた。

歴史文書の研究に加えて、三橋さんは忍者としての実践的な面も体得した、とAFP通信に語った。

「忍者は午前中に農民として働き、午後から武術を学んでいたと書かれていました」

そのため三橋さんは、教室で忍者学に関する豊富な知識を学ぶことに加えて、野菜を栽培し、武術の研鑽にも取り組んだ。

「この組み合わせなら、実在した忍者について学べると思いました」と、三橋さんは語った。忍者は秘密主義で、身を隠すことで有名な黒装束の暗殺者としてよく知られているが、「幅広いサバイバル術」も習得していた、と三橋さんは付け加えた。

カンフーや少林寺拳法として知られる日本の武術も学んできた三橋さんは、博士号取得を目指しながら、自分の道場で忍術を教え、地元の旅館も経営している。

三重大学は2017年に、忍者専門の研究センターを世界で初めて立ち上げ、翌年大学院課程を開設した。

三重大学は伊賀にあり、伊賀は東京から南西方向に350キロメートル(220マイル)の距離にあり、山に囲まれた都市で、かつて多くの忍者たちの里だった。

この忍者センターを担当し、大学で日本史を教える山田雄司教授は、忍者学に対する三橋さんの情熱に驚いた。

「私たちは歴史の授業や、忍術に関する講座を行っています。しかし私は、彼がこれ程までに取り組むとは思いもしませんでした」と、山田教授は語った。

入学するために、学生は日本史の試験と、歴史的な忍者に関する文書の読解テストを受ける必要がある。

「毎年大体3人くらいが入学します。需要はあると思います」と、同教授は語った。

「海外からたくさんの問い合わせがありますが、一言申し添えなければならないのです。つまり、これは忍者について学ぶ講座であり、忍者になるための講座ではありませんと」

AFP通信

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