Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 日本
  • 木下サーカス、コロナで苦境=公演自粛、支援呼び掛け―岡山

木下サーカス、コロナで苦境=公演自粛、支援呼び掛け―岡山

木下サーカスは1902(明治35)年設立。2000人収容の赤い大テントで空中ブランコや猛獣ショーなどを披露し、年4、5カ所で計100万人以上を集める。(Ryusei Takahashi)
木下サーカスは1902(明治35)年設立。2000人収容の赤い大テントで空中ブランコや猛獣ショーなどを披露し、年4、5カ所で計100万人以上を集める。(Ryusei Takahashi)
Short Url:
19 Jul 2020 05:07:39 GMT9
19 Jul 2020 05:07:39 GMT9

118年の歴史を持つ木下サーカス(岡山市北区)が新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされている。公演自粛で収入が途絶える中、団員は再開に向け技を磨き、ライオンやゾウの餌代などに充てるためクラウドファンディング(CF)で支援を呼び掛けている。

木下サーカスは1902(明治35)年設立。2000人収容の赤い大テントで空中ブランコや猛獣ショーなどを披露し、年4、5カ所で計100万人以上を集める。

昨年12月に始まった福岡公演は、新型コロナのため2月28日で打ち切りに。金沢公演は3月下旬に収容人数の半分以下で3日間だけ開催し、6月からの新潟公演は全面中止とした。金沢市に滞在していた団員約110人は外出を控え、練習を続けた。

毎週日曜には本番と同じ音響や照明で2時間の無観客ショーを行い、映像で芸をチェックした。滞在中、住民から「ゾウやシマウマにあげて」と野菜が提供され、近くの病院の看護師から励ましの手紙と寄付金が届いた。

現在は8月に予定される東京・立川公演に向け準備を進めている。感染防止策として大テントの換気能力を高め、観客の体温を感知するサーモグラフィーを導入。消毒も徹底するが、収容人数は半分以下の約900人となり、収入は大きく減る。

CFの目標額1000万円は開始4日目で突破。月100万円を超える動物の餌代と機材の維持、医療従事者への支援に充てる。返礼品として5年間有効の入場券のほか、20万円の寄付で空中ブランコ挑戦券、250万円で貸し切り公演も用意した。募集はCFサイト「晴れ!フレ!岡山」で9月22日まで。

木下サーカスの木下英樹取締役(41)は「支援を頂きながらコロナの災禍を乗り越え、夢と感動と希望を届けたい」と話している。

JIJI Press

特に人気
オススメ

return to top

<