
「50万円、50万円」「ラストコールです」。防衛省は26日、不用になった防衛装備品の初のオークションを東京都新宿区の同省講堂で開催した。最高落札額は、航空自衛隊パイロットのヘルメットと酸素マスクのセット66万円。落札額の合計は、開始額の30倍超に当たる581万8000円となった。
ハンマーを持った競り売り人が価格を上げていき、購入の意思を示す番号札を最後まで掲げた参加者が落札する形で実施。開始額3000円の部隊章セットが20万円で落札されるなど、値が大幅につり上がるものもあった。各装備品には、真正品であることを示す河野太郎防衛相の署名入り証明書が添付された。
河野氏は終了後、記者団に「望外の金額となった。(国民の)自衛隊への愛着を改めて感じる機会になった」と満足そうに語った。
オークションには176人が参加。抽選に当たった450人が来場するはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、東京都外からの参加は自粛を求めた。防衛省はインターネットオークションも含め、次回以降の開催を検討する。
JIJI Press