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モーリシャスが緊急事態を宣言、座礁した日本の船の燃料流出を受け

2020年8月7日金曜にマクサー・テクノロジーズから提供されたこの衛星写真には、モーリシャス南東沖で最近座礁したばら積み貨物船「WV WAKASHIO」を上から見た姿が写っている。(2020マクサー・テクノロジーズ)
2020年8月7日金曜にマクサー・テクノロジーズから提供されたこの衛星写真には、モーリシャス南東沖で最近座礁したばら積み貨物船「WV WAKASHIO」を上から見た姿が写っている。(2020マクサー・テクノロジーズ)
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08 Aug 2020 09:08:29 GMT9
08 Aug 2020 09:08:29 GMT9

ヨハネスブルグ:インド洋のモーリシャス島は、数日前に沖合で座礁した日本企業の所有する船が数トンもの燃料を流出し始めたことを受け、8月7日の遅い時間に「環境緊急事態」を宣言した。

この船の所有者は、日本企業OKIYO MARITIME社および長鋪汽船株式会社と登録されている。

プラビンド・ジュグノート首相は、政府が「非常に傷つきやすい場所」と呼ぶ環境保護区の近くの青緑色の海に広がる暗い滑らかな広がりが写った衛星写真を示して、進展状況を発表した。

モーリシャスは、約4,000トンの燃料を運んでいたこの船の船体に亀裂が生じたと述べていた。

ジュグノートはこの日それまでに、政府がフランスに支援を要請していると述べ、流出は観光に大きく依存し、コロナウィルスの影響から大きな打撃を受けてきた人口約130万人のこの国にとって、「危機を表す」と話した。

「我々の国は座礁した船を離礁させるための技術も専門知識も持たないため、フランスとエマニュエル・マクロン大統領からの支援を要請した」と、ジュグノートは述べた。悪天候が作業を不可能にしており、「天気が悪化する日曜に何が起こるのか心配している」という。

ジュグノートは不安定に傾いたこの船「WV WAKASHIO」の写真を共有した。モーリシャス気象局によれば、「海はうねりを伴いながら岩礁を越えて荒れている。外洋での危険を伴う作業はおすすめできない」という。

オンラインに投稿された動画には、海岸に打ち寄せる油の浮いた水と、人々が遠く離れた場所でざわめきながら船をじっと見つめる様子が映っている。オンラインで船舶を追跡する者たちは、このパナマ船籍のばら積み貨物船が中国からブラジルへ貨物を運んでいたことを示した。

フランス領レユニオン島はモーリシャスから最も近く、フランスの外務省はフランスがモーリシャスの「最大の外国投資家」であり、最大の貿易パートナーの1つであると述べている。

「我々は環境危機の状況にいる」と、モーリシャスの環境大臣カビー・ラマノは述べ、燃料を流出させている船の近くにあるブルーベイ海洋公園やその他の地区を「非常に傷つきやすい場所」と呼んだ。

船体の亀裂が見つかった後、この船に対処していた救助チームは避難したと、木曜にラマノが記者たちに話した。流出を抑える努力として、これまでに約400の海上ブーム(オイルフェンス)が配置された。

政府は今週の声明で、この船は7月25日に座礁したものの、同国沿岸警備隊は遭難信号を受け取っていなかったと述べた。

政府声明によれば、警察による捜査は過失の可能性などの問題に向けられているという。

数トンものディーゼル油は現在も海に流出し続けていると、環境保護団体グリーンピース・アフリカで気候・エネルギー担当マネージャーを務めるハッピー・シャンブルは声明文で述べた。

「ブルーベイ、ポワント・デスニー、マエブールの手つかずのラグーン周辺に住む数千もの種が汚染された海で瀕死のリスクにさらされており、モーリシャスの経済、食料の安全性、および健康にとって恐ろしい結果となりうる」と、シャンブルは言う。

約10年前に公表された政府の環境問題に関する展望によれば、モーリシャスは国家油流出事故対策計画を持っているものの、手元にある機材は「10メートルトン以下の油流出に対応するのに十分な能力」しかないという。

大規模な流出の場合は他のインド洋諸国や国際的な油流出事故対応組織から援助を得ることができると、同展望は述べている。

AP

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