
西村康稔経済再生担当相は11日の記者会見で、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について、最近は接待を伴う飲食店で生じる割合が減り、寮生活、会食、カラオケ、職場での発生が増えているとの分析を明らかにした。
その上で、マスク着用や「3密」回避など「新たな日常」の定着に努めるよう改めて呼び掛けた。
西村氏は最近のクラスターの例として、(1)島根県の高校サッカー部関係者90人超(2)仙台市の飲み会で大学生18人(3)石川県のカラオケ大会で26人(4)甲府市の消防署の職場で5人―などを列挙。ほとんどは対策の不徹底が原因だと指摘した。
西村氏は「新たな日常をつくらないといけないのに、以前の日常に戻ってしまっている可能性がある」と懸念を表明。
特に島根県の集団感染の温床となった学生寮に触れ、文部科学省と協力し、換気徹底を柱とするホテル用の感染防止ガイドラインを参考に取り組みを強化するよう全国の学校に呼び掛けると説明した。
JIJI Press