
アラブニュースジャパン
東京:グリーンピース・ジャパンは、モーリシャス沖で座礁した日本の貨物船による重油流出事故をめぐり、事故を起こした企業の社会的責任を求めるオンライン署名を開始した。
インド洋に1000トン以上の燃料用重油を流出させたと伝えられる貨物船は、日本企業である商船三井がチャーターし、同じく長鋪汽船が所有する船だ。
署名は、「船が座礁する直前に浅瀬に近づきすぎた際、および最終的に座礁した後の両方で、行動を起こすのが遅すぎた」とする、両社への公開書簡に続くものだ。グリーンピース・ジャパン気候・エネルギー担当の関根彩子氏は、「商船三井は責任ある企業として行動する機会を逸している」と述べている。
署名では両社に対して、流出による現在および将来の損害賠償、事故原因と影響の調査に要する費用負担、モーリシャス海域を通る航路の使用中止、化石燃料を利用する事業からの撤退を求めている。
グリーンピースのスタッフらは25日、商船三井本社ビルの前でバナーを掲げ再発防止を訴えた。
関根氏は、「重油流出事故が繰り返されていることが示すように、法令上の義務や国際的な慣行に従うだけでは、再発防止の実現は難しい。両社は、企業としての社会的責任を果たし、環境や人々の暮らしへの危害を減らすために、その影響力を利用すべきだ」と語った。