
菅内閣は発足から一夜明けた17日午前、本格的に始動した。菅義偉首相は首相官邸で記者団に「身の引き締まる思いだ。『国民のために働く内閣』をスタートさせて成果を挙げ、国民の期待に応えたい」と心境を語った。
首相は午前6時40分ごろ、公用車で東京・赤坂の衆院議員宿舎を出て地下駐車場から官邸に入った。周辺によると、就任前から日課にしている朝の散歩の代わりに、官邸敷地内を歩いたという。その後、近くのホテルで朝食を兼ねた会合に出席し、官邸に戻った。
一方、加藤勝信官房長官は東京都内の自宅を出る際、記者団に「政府全体として首相の掲げる改革を一つ一つ実施していきたい。官房長官として役割を果たしていきたい」と述べた。
首相が内閣として打ち出した重要課題を担う平井卓也デジタル改革担当相は、職員から拍手で迎えられ初登庁。「デジタル庁やマイナンバーに注目が集まっている。スピード感を持って、まずスケジュール作りからスタートしたい」と記者団に語った。
17日は新旧閣僚が事務引き継ぎを行う。首相は18日の副大臣・政務官人事決定に向け、加藤氏らと調整を開始。午後は天皇陛下をお迎えして開かれる臨時国会の開会式に出席する。
JIJI Press