
日本の電車の駅や空港は、火曜まで続く「シルバーウィーク」連休の週末を迎え、人でいっぱいになった。コロナウィルスパンデミックの最中、国内旅行は回復の兆しを見せている。
国内旅行の急増は、夏のお盆など以前の連休時とは対照的だ。都会の人が密集する地域で暮らす人々が、感染者のずっと少ない地域へ帰省したり、旅行に出かけたりすることへの圧力は高かった。一部の地域では、感染者がゼロかごく少数のところもあった。東京の日々の新規感染者数は最近、200人前後で推移していた。
日本は広範囲の検査を行っておらず、多くの感染者が検知されない可能性が高い。野球の試合や店舗、劇場は最近数週間で、ソーシャルディスタンスやマスクの着用、手指の消毒、体温チェックなどを実施して営業を再開している。
7月には日本国内の旅行を促進するためホテルやレストランの料金を割り引く政府支援の「Go To」キャンペーンが始まったが、東京は除外された。提案通り来月から組み入れられるかどうかはまだ明確になっていない。旅行代理店や観光地は、もし東京がキャンペーン対象にならなかった場合は追加料金無しでのキャンセルを保証することで、すでに予約の受付を始めている。
共同通信によれば、携帯電話会社NTTドコモの調査で、東京の羽田空港の国内線ターミナルや、全国の電車の駅や商業地区の土曜の人出は、わずかに少ないながら基本的にはパンデミック前の水準だったことが示されたという。今月前半時点では約3分の1に落ち込んでいた。
現在までにCOVID-19関連の死者が約1,500人出ている日本は、ほぼ全ての国からの訪問者の入国を禁止してきた。日本への帰国者にも隔離とウィルス検査を求めている。
シルバーウィークには、今週末と、2つの祝日(敬老の日、秋分の日)が含まれる。日本人は厳格な仕事文化や失業に対する恐れから仕事中毒として有名だが、若者やより個人主義的な日本人は長い休みを取り始めている。
AP