
関西電力で唯一稼働していた大飯原発4号機(福井県おおい町)が3日、定期検査のため稼働を停止した。12月下旬に高浜原発3号機(同県高浜町)が再稼働するまでの約1カ月半、関電で稼働中の原発はゼロになる。関電の原発がすべて停止するのは2017年5月以来、約3年半ぶり。
大飯4号機の定期検査では、設備の保全対策として配管の超音波検査や交換を実施。燃料の取り換え作業も行う。営業運転は来年2月中旬に再開する予定。
関電によると、原発が稼働することで1基(1カ月)当たり大飯が35億円、高浜は25億円の収支改善効果がある。森本孝社長は10月末に開いた決算記者会見で、原発がすべて停止することについて「(通期)業績予想を変えるほどの状況ではない」との見方を示した。
JIJI Press