
北海道は23日、新型コロナウイルスの感染が急拡大している札幌市について、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の一時停止を受け入れる方針を固めた。道と市の幹部が一時停止に関する協議を始めており、国が決定した場合のキャンセル料の対応などの要望を調整しているとみられる。
札幌市では10月下旬から、クラスター(感染者集団)が相次いで発生するなど感染が拡大。連日、100人を超える新規感染者が確認され、市内の医療提供体制は逼迫(ひっぱく)しつつある。
鈴木直道知事はこれまでに、道独自の警戒レベルを札幌市のみ「3」から「4」相当に引き上げた。感染リスクを回避できない場合に限り、市民には不要不急の外出と市外との往来自粛、市外の道民には札幌との不要不急の往来自粛をそれぞれ要請。繁華街・ススキノの飲食店には営業時間の短縮などを求めている。
JIJI Press