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日本船運航会社、「モーリシャスの重油流出は人為的ミスによるもの」

2020年8月19日。モーリシャス沿岸で座礁した貨物船わかしおの前部のクローズアップを捉えたMaxarテクノロジーによる衛星写真。モーリシャス当局は2020年8月18日にインド人船長を拘束。この日本の貨物船の座礁により、何トンもの大量の重油が高い水質の海水を汚染したと警察は語った。(AFP)
2020年8月19日。モーリシャス沿岸で座礁した貨物船わかしおの前部のクローズアップを捉えたMaxarテクノロジーによる衛星写真。モーリシャス当局は2020年8月18日にインド人船長を拘束。この日本の貨物船の座礁により、何トンもの大量の重油が高い水質の海水を汚染したと警察は語った。(AFP)
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19 Dec 2020 12:12:28 GMT9
19 Dec 2020 12:12:28 GMT9

東京:モーリシャスの沖合で貨物船がサンゴ礁に座礁し 大量の重油が流出した事故について、日本の運航会社が金曜、事故は乗組員が携帯の電波を受信するために予定よりも2マイル(3.2km)岸に近づけようと航路を変更した後に起こったと発表した。

商船三井の調査の結果、この事故は人為的ミスによって引き起こされたことが判明した。海図やナビゲーションシステム、リスク認識が不十分であったこと、監督、安全確認の不行き届きなども含まれる。

商船三井は、貨物船の海図には水深やその他の必要な情報がほとんど記載されていなかったと公表。勤務していた乗組員も、目視及びレーダーによる安全確認を怠ったとされている。

船長と乗組員は勤務中に携帯電話を使用していたことも報告された。

商船三井は電子海図の採用、安全確認の徹底のトレーニング、その他のシステムを使った航海の安全強化のためにおよそ5億円(480万ドル)を投資する予定だ。

自然環境への多大な被害は7月25日、貨物船「わかしお」が航路から逸れ1マイル(1.6キロ)沖合のサンゴ礁に座礁したことから始まった。2週間近く荒波に打たれ続けた船体にひびが入り、8月6日にはサンゴ礁への重油流出が開始、保護されている湿地帯や野鳥と野生動物の保護区域などが汚染された。

商船三井は事故による損害について謝罪し、9月に環境保護プロジェクト基金と現地の漁業コミュニティーの支援に10億円(900万ドル)を提供した。

モーリシャス沿岸に流出した重油の量は1,000トンを超える。貨物船内の3,000トンほどの残油は、数日後にわかしおの船体が2つに割れる前に抜き取り作業が行われた。

連日、何千人もの民間ボランティアが重油流出の被害を最小限に抑えるために働き続け、環境団体は亀の子どもや希少な植物をフェリーで岸に移動させ、重油に絡めとられた海鳥を救出した。

モーリシャスは経済的に観光業に大きく頼っており、海外からの観光客数の制限につながったコロナウイルスの感染拡大に加えて起こった重油流出は、深刻な打撃となった。

AP通信

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