





アラブニュースジャパン
東京:市東孝雄氏を支援するため、千葉県の成田国際空港脇に抗議運動者たちが集結した。彼は三番目の滑走路建設に向けて立ち退き命令を受けている農民だ。
市東氏は何十年もの間成田空港近くの二区画で農作物を栽培しているが、現在強制収用命令に直面している。
1960年代初頭に建設が計画されて以来、成田空港は地元住人や過激派グループから強硬な建設反対運動を受けてきた。当初の計画では1978年に5つの滑走路を持つ空港を開設するというものだったが、滑走路は1本のみとなった。2002年に2本目の滑走路が開設されたが、やはり抗議運動者や反対の動きに直面した。
東京のもう一方の羽田国際空港は都心にさらに近く、現在大規模な拡張工事が行われているにもかかわらず、東京から60km離れた成田に3番目の滑走路を建設する計画となっている。
1月9日(土)、赤、青、白のヘルメットをかぶったおよそ100人の抗議運動者らが見られ、1960年代を彷彿とさせた。当時抗議運動の多くが暴徒化し、2人の人が亡くなっている。成田空港開港予定の4日前に抗議運動者たちが管制塔に押し入り、そこの設備を叩き壊し、開港は2ヶ月遅延された。開港日には空港の外にいる6千人の抗議運動者たちを制御するために1万4千人の警官が動員された。
市東氏は成田の彼の地所を売り渡すことを当初からずっと拒否しており、裁判で戦っている。その判決は千葉高等裁判所から3月に出されることになっている。
別の地所にある彼の自宅では有機野菜を栽培しているが、そこも立ち退き命令を受けている。抗議運動者たちは、COVID-19 によって航空業界は大きな痛手を受けており、成田に滑走路を追加する必要はほとんどないと指摘する。