
鹿児島県は12日、県北西部にあるさつま町の養鶏場で、致死率の高い高病原性鳥インフルエンザの疑いがある事例が発生したと発表した。鹿児島県は採卵とブロイラーを合わせた飼育数で全国1位となっている。
遺伝子検査で確認されれば、県は飼育されている約3万3000羽全てを殺処分し、半径3キロ圏内の養鶏場に対して鶏や卵の移動を禁止する。同県の養鶏場での感染は今シーズン初めてで、全国では15県目となる。
県によると、12日午前にさつま町の養鶏場から死ぬ鶏が増えたとの連絡を受け、鳥インフルの簡易検査を実施したところ、陽性反応を確認した。半径10キロ圏内に41カ所の養鶏場があり、計約195万羽が飼育されている。
鹿児島県では、これまでに死んだ野鳥などからウイルスが検出されているが、養鶏場では2011年1月以来10年ぶりとなる。
JIJI Press