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茂木外相、シリアに対する支援を約束 ダマスカスの歴史的意義を称賛

2012年以降、日本はシリアおよび、シリアを取り巻く国々に対して29億ドル以上の支援を実施してきており、今回新たに約2億ドルの追加支援を決定したという。 (AFP)
2012年以降、日本はシリアおよび、シリアを取り巻く国々に対して29億ドル以上の支援を実施してきており、今回新たに約2億ドルの追加支援を決定したという。 (AFP)
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19 Feb 2021 06:02:17 GMT9
19 Feb 2021 06:02:17 GMT9

カルドン・アズハリ

東京: 茂木敏光外相は今日19日、シリアの首都ダマスカスについて、何世紀も前に中東の文明の中心地であった歴史に触れて称賛し、現在の危機を克服するために同国に追加の支援を提供することを約束した。

「ダマスカスは中世の時代においても中東の歴史の中心地域であった。例えば、第三次十字軍「花の十字軍」の時代、圧倒的な力を誇ったと言われた十字軍に対して、イスラム側を率いたサラディンはダマスカスに布陣した(中略)ということもあり、まさに中東の中心地域であったのがダマスカスであったことを認識している。」と茂木大臣は記者会見でアラブニュースジャパンからの質問に答えた。

「しかし、そのダマスカス、シリアが一変をしており、シリア危機が10年目を迎え、シリアにおける人道状況の改善が見られず、政治プロセスの進展も見られていない」と厳しい現状についても触れ、「現状の固定化とその解決に向けた動きが後退していることに懸念をしている」と述べた。

また、「日本はどの勢力下におかれているかに関わらず、貧困に直面しているシリアの人々に人道支援を実施してきておりる」とこれまでの日本の貢献について強調した。

2012年以降、日本はシリアおよび、シリアを取り巻く国々に対して29億ドル以上の支援を実施してきており、今回新たに約2億ドルの追加支援を決定したという。外務大臣はこのような人道支援策を通じて、「シリア国内の人道情勢を改善するとともに、国連のもと政治プロセスの改善をすべくシリア危機の解決に向けて国際社会で緊密に連携をしていきたい。」との姿勢を示した。

在シリア日本大使館の一時的な閉鎖について、大臣は「主に現地の治安状況の悪化」が理由であることを明らかにした。

今後の業務再開について茂木大臣は、「現地の情勢を注視しつつ再開したい」と述べつつも、「現在再開がめどはたっていない状況である」と述べた。

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