
菅首相の長男による総務省幹部への接待問題で、政府は、山田真貴子内閣広報官の辞職を決定した。
加藤官房長官は定例会見で、山田氏は体調不良で入院中の病院から辞意を伝えたと述べた。
「首相はやむを得ないものと判断した」と加藤氏は述べ、「本人の健康状態が許せば、職務の遂行を続けてほしかった」と付け加えた。
山田内閣広報官(60)を含む菅政権は、週刊文春が先月報じた、菅首相の長男で、衛星放送関連会社の役員を務める菅正剛氏による総務省幹部への高額接待問題で批判を浴びていた。
日本の国家公務員倫理法は、公務員が、「利害関係者」と位置づけられる企業や個人から贈り物や接待を受けることを禁じている。
報道によると、山田氏の会食は、総務省幹部ら11人が処分された一連の接待のうちのひとつで、菅氏の長男ら会社幹部から1人あたりの飲食代7万4203円の接待を受けていたという。
山田氏は、2019年総務審議官当時に菅氏の長男から高額接待を受けていた問題で、1日の衆議院予算委員会で野党の質問に答える予定だったが、入院のため欠席する見通しになっていた。
ロイター