
東京:日本のアストラゼネカ社製COVID-19ワクチン初回購入分は、当初予想されていたヨーロッパからではなくアメリカの工場から出荷される。同社が朝日新聞に伝えた。
アストラゼネカ日本法人でワクチン事業のトップを務める田中倫夫氏は木曜日に公開されたインタビューで、1月末にヨーロッパで輸出規制が強化されるまで同社は未希釈のワクチンを同地域から輸入する予定でいたと述べた。
ロイターからの取材を受け、アストラゼネカの広報担当者が詳細を確認した。
田中氏によればワクチン供給は、5月に見込まれる規制当局の承認が得られ次第、日本企業が国内で製造するものに徐々に移行するとのことだ。なお田中氏は現在のワクチン在庫量については詳細を伝えていない。
第一三共は先月、日本でのアストラゼネカ製ワクチン生産を開始したと伝えた。
日本政府は6000万人への投与に必要な1億2000万回分のワクチン購入について手配を完了した。第一三共、JCRファーマ、その他の現地パートナーによって約9千万回分が国内で生産される予定だ。
EUは現地での供給を維持するため、域内で製造されたワクチンの輸出を制限しようと努めてきた。
アメリカでは、アストラゼネカ製COVID-19ワクチンは今のところ未承認だが、アメリカ政府は国内生産ワクチンの一定量確保に動いており、承認後は速やかにアメリカ国民に投与することが可能だ。
ロイター