
【バンコク時事】河野太郎防衛相は17日、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国防衛相とバンコクで会談した。河野氏は、2016年に定めた日ASEAN防衛協力指針の更新版「ビエンチャン・ビジョン2.0」を提案。日本の存在感を高め、南シナ海などで軍事圧力を強める中国を暗にけん制する内容だ。
新指針は法の支配、海洋安全保障の強化、災害などへの対処支援の三つを重点領域に設定。各国に自衛官を派遣し、海洋・航空分野での国際規範の研修などを行うほか、防衛装備品・技術の移転、共同訓練の拡充を通じ、日ASEAN国防当局間の関係強化を進める。
これに先立ち河野氏は、タイのプラユット首相兼国防相と個別に会談。2国間の防衛交流に関する覚書に署名した。
JIJI Press