
台風は、関東地方を離れ、大会に混乱が生じるというオリンピック開催都市の懸念が和らいだ後の28日、日本の北海岸に強風と大雨をもたらした。
現時点では、ニパルタックによる被害はないものの、気象庁は住民に土砂崩れへの警戒を呼びかけている。この暴風雨は風速65キロ(40マイル)で、28日夜までには勢力を弱め、秋田県の西海岸沖へと移動する見込みだ。
日本の台風8号ニパルタックは、28日朝の時点で、宮城県の石巻市付近に位置していると、気象庁は発表した。石巻市は東京の北東約400km(250マイル)に位置している。
ニパルタックは、気象庁が台風の統計を取り始めた1951年以降では初めて、宮城県に上陸した。宮城県は2011年3月の地震と津波で甚大な被害を受けた東北地方の一部だ。
台風は時速30キロ(時速18マイル)で北西に向かっており、今後24時間以内に北部地域全体で最大10センチ(4インチ)の雨が降ると予想されている。
台風は当初の予測よりもさらに北上し、オリンピックへの影響は、サーフィンやボートなど一部競技の日程が変更されるなど、限定的なものに留まった。27日の宮城県での女子サッカーの試合は予定通り行われた。
AP通信