
厚生労働省は1日、空港検疫で6月と7月に新型コロナウイルス感染が判明した女性2人から、変異した「ミュー株」が検出されたと発表した。国内での感染確認は初めて。
ミュー株はコロンビアで1月に初めて報告され、世界保健機関(WHO)が8月末に「注目すべき変異株」に分類した。厚労省は感染力の強さなどを詳しく調べる。
同省によると、2人のうち、40代女性は6月26日に成田空港に到着し、アラブ首長国連邦に滞在歴があった。もう1人は50代で7月5日に羽田空港に到着、英国に滞在歴があった。2人とも無症状だった。
WHOの分類決定を受け、国立感染症研究所が実施した空港検疫陽性者の全遺伝情報(ゲノム)解析結果を改めて調べたところ、2人の感染が判明したという。
時事通信