
秋篠宮家の長女眞子さま(30)は26日、米国弁護士事務所勤務の小室圭さん(30)と結婚された。宮内庁職員が同日午前10時ごろ、婚姻届を自治体に提出し受理された。眞子さまは皇室典範の規定で皇室を離れ、民間人の「小室眞子さん」となった。
女性皇族の結婚は高円宮家三女の守谷絢子さん以来、戦後9人目。眞子さまは午前10時ごろ、ご家族とお別れし、住み慣れた東京都港区の宮邸を出た。午後、二人そろって都内のホテルで報道陣に心境などを語る。
冒頭、二人がそれぞれ発言した後、宮内記者会と日本雑誌協会、日本外国特派員協会が事前に提出した計5問に対する文書回答を配布する。当初は質疑応答を伴う記者会見の予定だったが、眞子さまの体調を理由に変更となった。
眞子さまは新しく戸籍を作った後、パスポートやビザを取得。小室さんと都内のマンションに滞在し米国で生活する準備を整え、日本を離れる見通し。
国際基督教大在学中に知り合った二人は2017年9月に婚約が内定。その後、小室さんの母親と元婚約者の金銭トラブルが発覚した。宮内庁は18年2月に結婚の先送りを公表したが、今月1日になって正式発表した。
結婚をめぐって国民にさまざまな意見があることから、天皇陛下や秋篠宮さまの判断で、結婚式や関係儀式の実施は見送られた。眞子さまの辞退の意向により、皇室を離れる際の一時金は支給せず、金額を決める皇室経済会議も開かれなかった。女性皇族の結婚で、儀式や一時金がないのは戦後初めて。
結婚により、皇室の構成は平成以降最少の17人となった。皇族の戸籍に当たる「皇統譜」には27日に登録される。
時事通信