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日本でハイヒール着用義務と戦う活動家が「メガネ着用禁止」との戦いにも乗り出す

2019年6月3日、記者会見後に写真撮影に臨むKuToo運動の創始者でリーダーの石川優実さん。(AFP)
2019年6月3日、記者会見後に写真撮影に臨むKuToo運動の創始者でリーダーの石川優実さん。(AFP)
03 Dec 2019 07:12:18 GMT9

AFP、東京

職場でのハイヒール着用義務と戦う活動で広く世論の支持を勝ち取った日本人女性が、女性の事実上のメガネ着用禁止を含む、職場での厳しいドレスコードとの戦いにも乗り出した。

女優でフリーランスライターの石川優実さんは、就職活動においてもオフィスへの出勤時にもハイヒールの着用がほぼ義務付けられている日本の職場文化に異議をとなえ、今年大きな反響を呼んでいる。

日本語の「靴」と「苦痛」を組み合わせた言葉遊びのスローガン「 #KuToo 」で有名になったこの活動は、月曜日に今年の流行語の1つに選ばれた。

石川さんは新たにドレスコードの緩和を求めて31,000人以上の署名を集め、火曜日に厚生労働省に要望書を提出した。

「根本の問題は、女性のみを対象としたルール(を設けている企業がある)ということです。例えば、メガネの着用禁止や、化粧の義務などです」と32歳の石川さんは記者に対して語った。

「この慣行は見直さなければなりません」と石川さんは付け加えた。

活動家からはすでに、ハイヒールの着用を義務付けるのはハラスメントである旨を明記した法律の整備を求め、6月に政府に対して要望書が提出されている。

しかし石川さんによると、その後の進展は鈍く、政府が10月に公開した法律の草案には「ハイヒールへの言及が一切なかったことに驚きました」とのことだ。

要望書を受け取った担当者は、厚生労働省は職場でのハラスメントをなくすための政府による新たなルールを作る際に、最終決断を下す前に「要望書を1つの意見として検討します」と述べた。

AFPが取材した匿名希望の28歳の女性は、自身の職場では「顔の表情が冷たくなるから」という理由でメガネの着用が禁止されていると明かした。

「私はドライアイ症候群なので10年以上メガネを着用しています。コンタクトレンズを着用すると不快で、目の症状が悪化するのではないか心配になります」と、受付を務める同女性は語った。

大手の職業紹介業者の担当者はAFPに対し、企業は受付担当者には、ドレスコードとして毛髪の染色の禁止とマニキュアの義務付けに加えて、「メガネの着用を控える」よう求めていると語った。

活動家からは、ハイヒールは現代の纏足のようなものだとの声が上がっており、また別の活動家からは、男性にビジネススーツの着用が事実上義務付けられていることなど、日本の職場のその他のドレスコードも緩和するよう求める声が上がっている。

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