
カブール
東アフタガニスタンの道路わきでの銃撃で今週初め殺害された73歳の日本人医師の妻は、金曜日カブールの病院で夫の棺のそばに立ってそっと泣いた。
日本のメディアが明らかにした中村尚子さんという名の妻は、その娘と幼馴染を含む中村哲医師の3人の仲間と共に金曜日早く首都に到着した。彼らは、遺体を土曜日に福岡市の自宅に連れ帰る予定である。
彼が生活をより良くしようとしていた村人たちには「ムラドおじさん」として知られていた中村氏の殺害は、国中の多くのアフガニスタン人にショックを与えた。
中村氏は、ナンガルハール州の州都であるジャラーラーバードに向かう途中、水曜日に5人のアフガニスタン人とともに射殺された。
殺害者は現場から逃走し、警察は襲撃の背後にいる人物を依然捜査中であるとしている。タリバンは、本殺害との関係を否定している。
白い布で覆われ、黄色の花で飾られた中村氏の棺のそばには日本の国旗が置かれていた。
家族は、日本の駐アフガニスタン特命全権大使の鈴鹿光次氏に伴われ、最後の敬意を払う中、制服姿のアフガニスタン兵士がそばで起立していた。
アフガニスタン政府は、中村氏のアフガニスタンへの奉仕に栄誉を与えるために追悼会を開く予定である。彼は2008年にアフガニスタンに来訪し、ナンガルハール州東部での灌漑インフラの建設を指揮した。
今年初め、アシュラフ・ガニー大統領は、中村氏に名誉アフガニスタン市民の称号を与えた。
殺害を非難し、ろうそくを灯した通夜がアフガニスタン中で開かれ、金曜日には、東コースト州の知事であるモハンマド・アリム・フェダイェ氏は、州都内にある広場をナカムラと命名した。
また金曜日に、カブールのパキスタン大使館の外では、中村氏の死にパキスタンの情報機関が関与していると避難する抗議デモが行われた。
抗議の申し立てには証拠はない。パキスタンとアフガニスタンは、日常的に非難の応酬をしている。
何百ものソーシャル・メディアの投稿も悲しみと襲撃に対する憤りを表わしている。1つの投稿は、次の言葉とともに、日本人医師の似顔絵を載せている:「中村さん、助けられなくてごめんなさい。」
AP