
厚生労働省は6日、イタリアに滞在し、空港検疫で新型コロナウイルス陽性が分かった30代男性から、変異株「オミクロン株」が検出されたと発表した。国内では3例目の確認。男性は入国後に隔離されており、医療機関に入院する。同省は男性の国籍を明らかにしていない。
厚労省によると、男性はイタリアの首都ローマからドイツのフランクフルト空港経由で1日に羽田空港に到着し、検疫で陽性と判明した。その後、国立感染症研究所による全遺伝情報(ゲノム)解析でオミクロン株が検出された。男性は無症状で、7~8月に米モデルナ製ワクチンを2回接種していた。
厚労省はフランクフルトから同じ飛行機に乗っていた41人を濃厚接触者と見なし、健康管理を行っている。このうち1人から陽性反応が出たが、解析したところオミクロン株ではなかったという。
国内では、アフリカ南部ナミビアから11月28日に入国した30代の同国男性外交官に初めてオミクロン株が検出された。その後、ペルーから入国した20代男性も同株が検出された。ナミビアの男性外交官と同じ日に同国から入国した10歳未満の男児のコロナ陽性も判明しており、感染研で解析を進めている。
時事通信