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受精卵検査、来年にも大幅拡大=数千人対象に研究―産科婦人科学会

08 Dec 2019 07:12:30 GMT9

日本産科婦人科学会は7日、体外受精した受精卵の染色体の数を全て調べ、異常がないものを子宮に戻す検査「着床前スクリーニング」の臨床研究について、対象者の条件を緩め、数千人規模に拡大した本格的な研究を来年から始めると発表した

検査には「命の選別」との批判がある。学会は実施を禁じてきたが、流産率を下げる効果の有無などを調べる臨床研究に限って解禁。本格研究に先立つ小規模研究では、4施設が約80人で実施し、比較のため検査を受けず移植するグループも設けた。

本格研究では施設数は数十以上になる見通しで、3500人以上を集める。研究に参加する条件のうち、対外受精に失敗した回数は3回以上から2回以上に緩和。費用は参加者が負担し、比較のためのグループは設けない。 

一方、学会のチームが小規模研究に基づき発表した論文によると、染色体に異常のある受精卵しか得られない女性も多く、検査しても流産率は下がらなかった。

学会は、より正確に効果を検証するため研究を拡大すると説明する。だが、研究に参加する人が十分な説明を受けられず過大な期待を抱くとの懸念や、研究の意義は薄く実質的な解禁だとする批判もある。

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