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吉野さんにメダル授与=重みずっしり「実感湧いた」―ノーベル化学賞

11 Dec 2019 08:12:46 GMT9

【ストックホルム時事】今年のノーベル賞授賞式が10日夕(日本時間11日未明)、ストックホルムのコンサートホールで開かれ、化学賞に選ばれた吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)に、スウェーデンのカール16世グスタフ国王からメダルと賞状が授与された。

授賞式会場に入った吉野さんは、客席に妻久美子さん(71)らの姿を認めると笑みをこぼした。メダルを受け取り、大きな拍手を浴びると、満足そうにうなずいた。手にしたメダルは「ずっしりと重かった」という。

授賞式後には、市庁舎で開催された晩さん会に久美子さんと共に出席。滞在先のホテルに戻った際、「やっと受賞した実感が湧いてきた」と笑顔で語った。

https://twitter.com/NobelPrize/status/1204471731974475782?s=20

吉野さんは1983年、二つある電極のうち、負極に電気を通すプラスチック「ポリアセチレン」、正極にコバルト酸リチウムを用いた電池を試作。85年に負極を炭素材料に代え、現在使われているリチウムイオン電池の基本形を完成させた。

軽量で出力が強く、充電できるリチウムイオン電池は、ノートパソコンや携帯電話、スマートフォンの普及に貢献し、IT革命の立役者となった。

共同受賞者のスタンリー・ウィッティンガム米ニューヨーク州立大卓越教授(77)は70年代にリチウムを使った充電池を提案。ジョン・グッドイナフ米テキサス大教授(97)は80年、コバルト酸リチウムが正極に適していることを発見した。

日本人のノーベル賞受賞は昨年の本庶佑・京都大特別教授(77)に続き27人目。 

吉野さんは14日にストックホルムをたち、15日午前に帰国する。

Jiji Press

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