• 基本合意書の調印は、ドーハ国際ブックフェア出席のためバドル王子がカタールを公式訪問中に行われた。

アラブニュース

リヤド：12日、ドーハ国際ブックフェアの開幕式典に出席するためカタールを公式訪問中のサウジアラビアの文化大臣を務めるバドル・ビン・アブドゥラー・ビン・ファルハーン王子が、カタールのシェイク・アブドゥラーマン・ビン・ハマド・ビン・ジャシム・ビン・ハマド・アル・サーニ文化大臣と会談を行った。

この会談で両氏は、複数の文化領域におけるサウジアラビアとカタールの協力拡大のための基本合意書に調印したとサウジ通信社が報じている。

この基本合意書は、伝統、建築、デザイン、博物館、ビジュアルアーツ、演劇、舞台芸術、文学、出版、翻訳、ファッション、料理、映画分野における合同トレーニングプログラム、ワークショップ、セミナーの開設を求める内容となっている。

またこの基本合意書には、博覧会、両国間でのアート作品および工芸品の貸し出し、フェスティバルへの参加、合同戦略プロジェクトの実行などについての概略も示されている。

さらにこの合意により両国は、政府および民間のアート関係者を育成し、伝統を守ると共に国連教育科学文化機関の合意も盛り込み、互いの経験を伝えあっていくことになる。

バドル王子はドーハ国際ブックフェアにサウジアラビアが主賓として招待されたことに感謝していると述べ、両国の関係の深さを強調した。

調印式には、駐カタール・サウジ大使のマンスール・カリード・ビン・ファルハーン王子、ラカン・ビン・イブラヒム・アル・トゥーク文化副大臣、文化省国際文化関係部次官のファード・ビン・アブドゥルラーマン・アル・カナーン氏が出席した。

今回の合意と公式訪問は、サウジアラビアとカタールによる多数の分野における協力拡大への取り組みの一環だ。また、ビジョン2030に沿った戦略目標のひとつとして、国際的な文化交流を促進したいというサウジ文化省の意欲の表れでもある。