
岸信夫防衛相は6日、北朝鮮が5日に発射したミサイルについて、新型の弾道ミサイル1発で、通常より低い最高高度50キロ程度で飛んだと分析していると明らかにした。また、国連安全保障理事会決議に違反すると非難した。防衛省で記者団に語った。政府は北京の大使館ルートを通じ、北朝鮮側に厳重に抗議した。
朝鮮中央通信は6日、今回のミサイルがマッハ5を超える「極超音速ミサイル」で、新技術の「滑空飛行弾頭」が120キロにわたり水平方向に飛んだと伝えている。こうした点について岸氏は「分析中」と述べるにとどめた。
2022年は北朝鮮の弾道ミサイル発射への対応から始まりました。
— 岸 信夫 (@KishiNobuo) January 5, 2022
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同通信は昨年9月に発射されたミサイルについて極超音速の「火星8」と伝えていた。岸氏は、今回発射されたのは火星8とは「別のミサイルだと推定している」と述べた。
これに関連し、外務省の船越健裕アジア大洋州局長は6日、米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表と電話会談を行い、ミサイル発射などについて意見交換。日米、日米韓の枠組みで緊密に連携していくことを確認した。
時事通信