
国際自然保護連合(IUCN)は11日までに、絶滅の恐れがある野生動物を掲載した「レッドリスト」を更新し、沖縄の近海に生息するジュゴンを絶滅危険性の最も高い「絶滅危惧IA類」に指定した。個体数が10頭以下となり、減少傾向にあると警告している。
レッドリストは、個体数回復に向けて懸念されることにも言及。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設工事を挙げ、「藻場の損失が、深刻な障害になる恐れがある」と指摘した。
沖縄防衛局が沖縄本島周辺で実施している調査では、3頭が確認されていたが、うち1頭は今年3月に死んでいるのが確認された。残りの2頭は2018年9月以降目撃されていない。国内のジュゴンは、環境省のレッドリストでも絶滅危惧IA類に指定されている。
時事通信社