
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の主流株と、別系統の「BA.2」では症状に明らかな差がないとの分析結果を、国際医療福祉大が8日までに公表した。系列病院で診療したBA.2感染者は全員無症状か軽症だったという。
国際医療福祉大は昨年12月~今年1月中旬、同大成田病院でコロナ陽性と判定された92例の遺伝情報を解析。オミクロン株は86例で、22例がBA.2だった。ほとんどがフィリピンやインドなどからの入国者から検出された。
BA.2感染者を調べると、ワクチン未接種でも無症状の人がいる一方で、接種済みでも咽頭痛やせきなどの症状がある人もいた。同大は「BA.2は、重症化という点では主流株と明らかな差はないとみられる」と指摘した。
BA.2は感染力がオミクロン株の主流株より18%高いとの分析があり、海外では置き換わりも進む。厚生労働省によると、検疫で2日までに318例が確認された。各地の検査でも感染者が次々と見つかり、市中感染している恐れがある。
時事通信