アラブニュース・ジャパン
東京:2月11日、「建国の日」にあたり、全国で建国を祝う式典が催された。東京・代々木の明治神宮会館で行われた式典には国会議員、レバノンやイエメンなど37カ国の駐日大使、都民など約500人が参加した。コロナ禍のため、例年の半数以下に人数を減らし、感染対策を行った上での開催となった。
岸田文雄首相は、「先人たちは明治維新や戦後高度経済成長など、幾多の奇跡を実現してきた。足跡の重みをかみしめながら、国民の命と暮らしを守り抜き、全ての人が生きがいを感じられる社会を目指す」とメッセージを寄せた。
式典を主催した「日本の建国を祝う会」の大原康夫会長は、「政府主催の式典はいまだ開催されていない。自国の建国は最も重要な日であるはずだ」と述べた。
式典に続いて今年は、日本の初代天皇の足跡を伝える新作能「神武」が初上演された。作者は宝生流シテ方で、日本芸術文化戦略機構の理事長を務める辰巳満次郎氏。日本を代表する古典芸能の能において、これまで神武天皇を伝える曲がなかったことから、神社本庁が辰巳氏に依頼し、今回の上演につながった。