
【カイロ時事】イラン国営メディアによると、アラグチ外務次官は16日、ロウハニ大統領が20日に訪日し、安倍晋三首相と会談すると語った。日本政府は近く、航行の安全確保に向けた中東海域への海上自衛隊派遣を閣議決定する見通し。日本側は派遣の意図などを大統領に事前に説明し、理解を得たい考えだ。
イラン大統領の来日は、2000年10月のハタミ氏以来約19年ぶり。首脳会談では、米国がイランに科す制裁についても意見を交わすとみられ、アラグチ氏は「米国による圧力や障害は理解できるが、日本企業がイラン産原油を買い続けることを希望する」と述べた。
安倍首相は今年6月、日本の首相としては41年ぶりにイランを訪れ、ロウハニ大統領や最高指導者ハメネイ師と会談。緊張が高まっていた米国とイランの関係改善の橋渡し役を買って出たが、その後も大きな進展は見られていない。
JIJI Press