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日産取締役グプタ氏、社内の「対立」で退社へ:関係者

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15 Jun 2023 10:06:03 GMT9
15 Jun 2023 10:06:03 GMT9

東京:日産自動車のアシュワニ・グプタ最高執行責任者が退任すると関係者が15日に発表した。これは社内で幹部の対立が起きているとする報道を裏付けるものである。

インド人の同氏は2019年12月より同職に就いているが、日産自動車は、その1年前にカルロス・ゴーン元社長が逮捕され、その後保釈中に行方をくらまし、日本から逃亡したショックから混乱期を迎えていた。

当時からグプタ氏と内田誠最高経営責任者の対立がフランスの自動車メーカールノーとの提携見直しを妨げていると、フィナンシャル・タイムズ紙は15日に報じた。

グプタ氏は、退任に追い込む根回しと見られる複数の内部告発を受けて、退任に同意したと同紙は伝えている。

AFPの取材に対し、グプタ氏の退任を認めた関係者は、ナンバー2であるグプタ氏はいずれCEOになりたいと考えており、現在の職務を続けるつもりはなかったと述べた。

「彼はトップの座を狙うという明確な野心を抱いていた。彼は強制的に追い出されたわけではないが、ゴーン氏のスキャンダルに揺れる『非常に日本的』な会社では、それが不可能であることを理解していた」と、関係者は語った。

グプタ氏(52歳)と内田(56歳)の間には「ちょっとした対立」があった、と関係者は加えた。

日産はグプタ氏退社の報道について直接のコメントを避けたが、フィナンシャル・タイムズ紙は数日以内に公式発表の可能性があるとした。

日産自動車の広報担当者はAFPの取材に対し、「独立した第三者が事実関係を確認し、適切な措置を講じている」と内部告発報道について言及した。

今年初め、日産とルノーは数か月に及ぶ粘り強い交渉と度重なる延期を経て、24年間続いた不安定な関係を立て直す契約を交わした。

この契約により、ルノーは日産への出資を大幅に削減し、日産はルノーの新しい電気自動車ベンチャーであるアンペールに最大15%出資する。

フィナンシャル・タイムズ紙によると、ルノー幹部は、グプタ氏が一貫して同社の要求を拒否してきたため、同氏を「提携パートナー間の交渉における最大の障害の1つ」と長い間見てきたという。

AFP

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