
岸田文雄首相がエマニュエル駐日米大使とともに被爆地・広島市の平和記念公園を訪問する方向で調整していることが分かった。26日を軸に検討している。東京都と広島県には新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が適用されているため、感染状況を見極めて最終判断する。政府関係者が19日、明らかにした。
首相は広島選出で「核兵器のない世界」への取り組みをライフワークとする。一方、エマニュエル大使は2009~10年、核廃絶を訴えた当時のオバマ大統領の下で首席補佐官を務めた。オバマ氏は在任中の16年に米大統領として初めて広島を訪れた。
日米両政府は先月21日に発表した核拡散防止条約(NPT)に関する共同声明で、各国の政治指導者に広島・長崎を訪問するよう呼び掛けている。
時事通信