
岸田文雄首相は28日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、「主権と領土、祖国と家族を守ろうと懸命に行動するウクライナの国民と共にある」と連帯を表明した。大統領は会談後、ツイッターで日本の対ロ制裁措置や緊急人道支援に触れ「侵略に立ち向かうための強い支援に感謝する」と謝意を示した。
首相はこの後記者団に、対ロ制裁に関し、新たにロシア中央銀行との取引を制限すると表明。隣国ベラルーシに関してもロシア軍の「侵略への関与が明白だ」として、ルカシェンコ大統領ら個人・団体への制裁措置を実施すると発表した。
首相はまた、ウクライナから陸路での邦人退避を支援するため、ポーランド南東部ジェシュフに連絡事務所を開設すると説明。帰国に不安を抱く在留ウクライナ人の在留延長を可能にする措置も講じるとした。
首相は、日本時間の3月1日未明にバイデン米大統領が主催するウクライナ危機に関する同盟・パートナー国による電話首脳会合に参加すると明らかにした。「制裁を含む今後の対応やウクライナや周辺諸国への支援について議論する予定だ」と語った。
JIJI Press