カイロ:強力な地中海性暴風雨ダニエルが壊滅的な洪水を引き起こした後、リビア東部の都市デルナで1000体以上の遺体が収容されたと地元当局が発表した。
リビア東部政府のオサマ・ハマド首相は、上流にある2つのダムが決壊し、多くの人が流されたと見られることから、死者は2000人を超え、数千人が行方不明になっていると述べた。
今のところ、デルナで死亡した人々の公式な死者数は出ていない。リビアの民間航空大臣で緊急委員会のメンバーでもあるヒチェム・チュキウアト氏の言葉をロイターが引用した。
「デルナから戻りました。非常に悲惨だ。海、谷、建物の下など、いたるところに死体が転がっています」。
「デルナで回収された遺体の数は1000体以上だ。最終的な犠牲者数は、本当に、本当に大きなものになるだろう」と彼は予想した。「街の25%が消滅したと言っても誇張ではない。多くの建物が倒壊しています」。
2023年9月11日、ベンガジを拠点とするリビアの暫定首相事務所が提供した資料写真は、東部の都市デルナの海岸沿いの道路脇に積み上げられた車両の様子。(AFP=時事)
リビアの一部メディアは、リビア東部のオスマン・アブドゥルジャレル保健相の発言を引用し、犠牲者の数は衝撃的なことに10,000人に上り、行方不明者は約10万人に達するとの見通しを示した。
リビア東部の救助隊は瓦礫の中から数百人の遺体を回収した。アブドゥルジャレル氏によれば、市内近隣の瓦礫の下にはまだ多くの遺体があるという。
リビア東部政府は、同市を災害地域に指定した。
地中海性暴風雨ダニエルは、リビア東部の多くの町で壊滅的な洪水を引き起こした。しかし、最悪の被害はデルナで、大雨と洪水によってダムが決壊し、地域全体が流されたと当局が発表した。
ロイター、AP